はだしのゲン(6)

ある日、元の家族が宝物のように育てていた元の妹・友子が盗まれる。
友子は原爆で自分の赤ん坊を失った母親や父親たちの間で自分の子供のようにかわいがられていた。
やっとの思いで妹を見つけ出した元だったが、すでに友子の身体は原爆の後遺症におかされていた。
やくざになった隆太たちは足を洗ってやり直すため、自分たちの家を建てた。
一度は兄貴分が連れ戻しに来たが、元と力を合わせて追い返すことができた。
ある日気丈に働いていた元の母が血を吐いて倒れた。
母は長兄に付き添われ、医者が紹介した原爆被害を調べているというアメリカのABCCに行くが、治療は一切されず、まるで実験材料のような扱いを受けたという。
原爆症で倒れた元の母は一向によくなる気配がなかった。
高い入院費と薬が必要と知った隆太は、ヤクザの賭場荒しをして元の母の入院費を作る。
ヤクザから命を狙われることになった隆太は、一旦は東京へ逃げようとするが、元の発案により警察に自首して感化院へと行った。
一方、炭坑に出稼ぎに行った兄からの連絡は途絶えたままだった。
元は偶然夏江と再会する。
ケロイドを苦にして自殺をはかった夏江は、再び元に助けられ、勝子やムスビと一緒に暮らしはじめた。
感化院に入っていた隆太が脱獄して来た。
元は戻って来た隆太と、印刷所や紙を懸命に確保し、今まで隆太の父親変わりだった平山が原爆について書いた小説を本にした。
原爆症で床についていた、隆太たちの父親代わり・平山は、元たちが作った自分の本を一目見て息を引き取った。
しかし元たちはその本を作ったことで、アメリカ軍政部に連行されてしまった。
元たちは、原爆のことを書いたり本にしたりすることは、アメリカ軍の許可が必要なのだと聞かされ、隣の部屋には拷問された男がいた。
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